速弾きマニアとして長年研究をしてきて、実はこれ世間で避けられているけど効果的なんじゃないか?という練習方法などを見つけてきたので紹介していくシリーズです。
よく言われる、じっくりゆっくりスローテンポから始めて徐々にスピードを上げていくというのは王道ですがそれでは壁があると感じています。
速く弾けない理由には2つある
速弾きができない理由は大まかに分けて2つあると思っています。
指がフレーズを覚えきれていない
そもそも複雑なフレーズで、頭と指がフレーズをなぞるのに苦労している状態です。
この状態ではもちろんスピードは出ません。
新しい曲を弾く際はこのパターンに該当するでしょう。
このパターンへの対処法は、よく言われるスローテンポでじっくり弾くです。
指がフレーズを覚え切るまで決してテンポを上げてはいけません。中途半端に速いスピードで弾こうとするとミスが癖になる可能性もあり危険です。
正直世にある9割ぐらいのフレーズはこの方針で弾けるようになると思います。
テンポは半分、それでも早ければ4分の一など焦らずゆっくり弾き続けることが重要です。
純粋にスピードが足りない
この記事の本題はこちらです。
そもそもフレーズを指が覚えるまで弾き込んでも目標のスピードに達しないケースがあります。
この場合、いくらゆっくり弾き続けても目標スピードに到達することはありません。
BPMを1ずつ上げて次第にスピードに慣らす、というゆでガエル理論の応用のようなものが語られることがありますがこのアプローチでは瞬発力が鍛えられないためスピードはいずれ限界に到達します
スピードの限界を越える練習
それではスピードの限界を越えるためにはどのような練習をしたら良いのでしょうか?
それは
対象のフレーズを極小単位まで分解して、分解した小さなフレーズを目標スピードで弾ききる
です。
ちょっとわかりにくいので例を挙げると
16音の難解なフレーズがあるとしたら、これを一気に弾く練習をするのではなく4音単位に分け、4音ごとに練習します。
例として4音を1単位にしましたが、分解する単位は1音以外ならなんでも構いません。
極論2音でも良いです。2音でも音の組み合わせなのでフレーズともいえます。
そして分解したフレーズを目標スピード or 目標スピードの2割増しぐらいで弾きます。
それでも弾けなければスピードを落とすのではなく、分解単位をさらに小さくします。
おそらく2音であればよっぽど極端な弦飛び、フレット移動などでなければ大抵の人が目標スピードで引き切ることができると思います。
ここで2音だけでも目標のフレーズの一部が弾けるんだ!という感覚を養います。
2音で物足りなくなったらフレーズの単位を拡張していきます。
この練習を続けていくと、なんと不思議なことに元のテンポヘの恐怖がなくなり、瞬発力が身についているはずです。
弾けない段階からあえてフルスピードで練習する、あまり速弾き練習では推奨されていないですがスピードに限界を感じている方に本当におすすめです。
注意点として最初は必ずゆっくりフレーズを弾いて手に馴染ませる練習をしてからこの練習に取り組んでください!ゆっくり弾いて指が覚えてもスピードが出せないフレーズに遭遇したときのみこの練習を使いましょう
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